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AIサービスを個人開発して収益化するまでに僕が直面した壁と、今だから言える本当の進め方[2026年版]

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AIサービスを個人開発して収益化するまでに僕が直面した壁と、今だから言える本当の進め方[2026年版]

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AIサービスの個人開発で収益化を目指し、生成を繰り返しながら利用し続けてもらう難しさを痛感した3ヶ月間。僕が実際に手を動かして見えてきた、綺麗事ではない開発の裏側を書きます。学生時代からClaudeをヘビーユースし、英国から日英バイリンガルとして活動してきた僕が、Next.jsやSupabaseを使って1本目のサービスであるCastifyをリリースするまでの正直な道のりです。

Castify

AIサービスを作ってみて最初に感じた、理想と現実のギャップについて

最初のバージョンをリリースした日のことは、「AIサービス、個人開発、収益化」という言葉の響きに憧れて、根拠のない自信に溢れていた自分にとって、今でも鮮明に忘れることのできない記憶として刻まれています。具体的には、Claudeを使ってわずか3日間でプロトタイプを構築し、作成したコードをVercelにデプロイして全世界に公開しましたが、Google Analyticsのリアルタイム表示が「0」のまま動かない画面をリリースから14日間も眺め続けることになり、現実は驚くほど静かでした。自分の頭の中にある生成のイメージと、実際に誰かがそれを利用するという現実の間にある深い溝に気づかされた瞬間、技術的に優れたアプリを作れば勝手にユーザーが集まるという幻想は、わずか2週間で完全に打ち砕かれました。それでもアプリを公開したという事実だけは妙に清々しく、自分自身の力でサービスの提供を可能にしたこの時の挫折こそが真の意味での開発者としての第一歩であり、理想と現実のギャップを正しく認識するための貴重な通過点だったのだと、今になってようやく振り返ることができます。

学生の頃からClaudeを使い倒してきた僕にとって、Claude CodeというAI自動開発ツールを相棒にして、対話するようにアプリを組み上げていく作業はまるで魔法のようであり、コードを書くこと自体はそれほど高いハードルではありませんでした。特に、バックエンドのFastAPIとフロントエンドを連携させる複雑な非同期処理も、適切なプロンプトを生成することで数分で完成させることが可能でしたが、サービスとして成立させるためには、ただ動くコードを生成するだけでは到底足りませんでした。ユーザーがどんな場面でその機能を利用し、どんな価値を感じるのかを突き詰めない限り、どれだけ高度なAI技術を実装しても誰にも見向きもされないサービスになってしまうのだと、30時間以上かけた機能を自ら実装して誰にも使われなかった経験を通じて身をもって体験しました。この時の無力感は、その後の開発方針を大きく変えるきっかけになり、技術への自己満足を捨てて徹底的にユーザーの課題に向き合う決意をさせてくれた、自分にとって非常に重要なターニングポイントとなりました。

僕が作っているCastifyというYouTube動画をSNS投稿に自動変換するツールも、最初は自分の「YouTubeの文字起こしを毎回SNS用に書き直すのが面倒すぎる」という個人的な悩みから始まり、個人開発で収益化を目指すなら、まずは自分自身の問題を解決することから始めるべきだという教訓をようやく理解できました。自分が一番のユーザーとしてそのアプリを毎日利用し、このアプリの不便な箇所を修正するために、1時間の動画から抽出するトピックの精度を上げるためのプロンプトを15種類以上生成し、50回以上のテストを繰り返すという地道な改善のループを回し続けました。派手な成功を夢見るよりもまずは目の前の一人を喜ばせることに集中しようと心に決め、自作のツールで実際にSNS投稿を作成し続けた結果、作業時間を3時間からわずか15分に短縮することが可能になったとき、このサービスには確かな価値があると自分自身で確信することができました。こうした地道な生成と改善の積み重ねこそが、誰にとっても価値ある体験を可能にする唯一の手段であり、自分が本当に必要としている機能だからこそ、妥協せずにクオリティを追求し続けることができたのだと感じています。

開発開始から65日が経過した深夜3時に、ようやく初めての課金ユーザーが現れたことを知らせるStripeの通知が届いたときは、ベッドから飛び上がるほど嬉しかったと同時に、月額1,980円という重みを実感し身が引き締まる思いでした。自分が生み出したAIサービスが誰かの財布を開かせるだけの価値を持ったという事実は何物にも代えがたい達成感でしたが、ログを確認するとそのユーザーは1週間のうちに5回もアプリを利用してコンテンツを生成しており、継続して利用してもらえるかという新たな不安も襲ってきました。個人開発における収益化は一度きりの決済で終わるものではなく信頼を積み重ねていくプロセスそのものなのだと気づかされたことで、ここからが本当の戦いの始まりなのだと改めて自分に言い聞かせたのを昨日のことのように思い出します。今では利用者のフィードバックを元に、より多様なメディア形式への対応を可能にするための新機能を日々模索し続けており、一人ひとりのユーザーがアプリを利用して新しい価値を創出できるような環境を整えることで、持続的な成長を可能にするための歩みを、一歩ずつ着実に進めています。

Castify

個人開発で収益化を目指すとき、なぜ多くのアプリが挫折してしまうのか

多くの人がAIサービスの個人開発で収益化に挑戦しながら、途中で投げ出してしまう理由は何でしょうか。僕自身の経験を振り返ると、それは「作る楽しさ」に溺れて「使われる苦しみ」から逃げてしまうからだと思います。新しい技術を使って何かを生成している時間は、エンジニアにとって最高に楽しいひとときです。でも、そのアプリが実際に世の中の役に立ち、誰かに継続的に利用されるためには、地味で退屈な作業が山ほど必要になります。Stripe(オンライン決済システム)の設定や利用規約の作成、SEOを意識した記事の執筆や決済機能の実装など、技術的な生成とは無関係なタスクに忙殺されるうちに、多くの開発者はモチベーションを失ってしまうのです。

特にAIを使ったアプリの場合、APIコストの壁も立ちはだかります。ユーザーにたくさん利用してもらえばもらうほど、自分の持ち出しが増えていくという状況は、個人開発者にとって大きな心理的プレッシャーになり、継続が不可能だと感じる場面も少なくありません。収益化の仕組みを初期段階でしっかり設計しておかないと、サービスが成長すればするほど赤字が膨らむという皮肉な事態に陥りかねません。僕もCastifyの開発初期に、無制限に文章を生成できる機能を実装しようとして、試算段階で顔が青ざめたことがあります。どれだけ便利なサービスでも、持続可能なビジネスモデルがなければ、それはただの贅沢な趣味で終わってしまう。そのシビアな現実に直面して、初めて本気で商売としての開発を意識するようになりました。

話が少し逸れますが、最近は似たようなAIアプリが乱立しているのも挫折の原因かもしれません。誰でも簡単に高度な機能を生成できるようになったからこそ、表面的なアイデアだけではすぐに埋もれてしまいます。昨日リリースされたばかりの新機能が、翌日には大手企業の標準機能として実装される。そんなスピード感の中で、個人が勝ち抜くのは至難の業です。僕も一時期、競合の動向ばかり気にして、自分の開発が手につかなくなったことがありました。でも、他人の庭を眺めていても自分のサービスは良くなりません。自分独自のアプリが提供できる価値は何か、特定のニッチに深く刺さる利用シーンはどこか。そこを深掘りする勇気を持てないまま、流行を追いかけてしまうことが挫折への近道なのだと痛感しました。

また、完璧主義も大きな敵になります。最初から100点のアプリを世に出そうとして、いつまでも生成と微調整を繰り返し、結局一度もリリースせずに終わってしまうパターンです。僕もSupabase(データベースサービス)のスキーマ設計にこだわりすぎて、1週間以上コードを一行も進められなかったことがありました。でも、ユーザーが求めているのは完璧な設計ではなく、今すぐ自分の問題を解決してくれる動くツールです。たとえ見た目が不格好でも、コアとなる体験が優れていれば利用者はついてきてくれます。まずは最低限の機能で、早期の改善が可能な状態でリリースし、ユーザーの反応を見ながら徐々に完成度を高めていく。その泥臭いサイクルを回し続ける忍耐力こそが、個人開発における収益化の鍵を握っているのだと僕は信じています。

Claude Codeを利用したAIサービスの具体的な開発手順と、僕が生成を繰り返した日々

僕がCastifyを開発する際に最も依存したのは、Claude CodeというAIエージェントでした。このツールを利用することで、従来の開発スピードを3倍以上に引き上げることが可能になりました。まずはNext.jsでプロジェクトの骨組みを作り、Supabaseで認証とデータベースを整える。そこからAI機能を一つずつ実装していくのですが、Claudeに「こういう機能を作りたい」と伝えるだけで、複雑なコンポーネントの雛形や最適なコードを一瞬で生成してくれます。もちろん、そのままでは動かないことも多いのですが、エラーコードを貼り付ければ即座に修正案を出してくれるので、一人で壁に突き当たって悩む時間は劇的に減りました。まさに開発の民主化が進んでいるのを肌で感じました。

具体的な開発手順としては、まずユーザーが解決したい課題を一つのプロンプトに凝縮することから始めました。例えば、YouTubeのリンクを入力すると、そこから重要なトピックを抽出してブログ記事の構成案を生成する、といった具合です。このコア機能を持つアプリが期待通りに動作するまで、何度も何度もClaudeと対話を重ねてプロンプトを磨き上げました。一度きりの生成で満足するのではなく、出力される内容のブレを最小限に抑え、どんな入力に対しても一定の品質を保てるように調整を繰り返しました。この「プロンプトの利用方法」を極めることこそが、今の時代のAIサービス開発において最も重要なスキルだと確信しています。地味な作業ですが、ここを疎かにするとサービス全体の信頼性が揺らいでしまいます。

▼ コピペプロンプト(ChatGPTにそのままコピーできます)あなたは経験豊富なSaaSプロダクトマネージャーです。以下の条件に基づき、AIサービスの価値提案(バリュープロポジション)を3つ作成してください。1. ターゲット: (例: YouTube動画の編集を効率化したい個人クリエイター)2. 解決する課題: (例: 10分の動画をSNS投稿用にするのに3時間かかる)3. 解決策: (例: AIが動画を解析し、30秒で5パターンのSNS投稿文を自動生成する)4. 文体: 誠実でプロフェッショナル、かつ期待感を抱かせる表現5. 制約事項: ・「革命的」「最強」などの誇張表現は使わない ・数字を用いて具体的なメリットを示す ・競合との差別化ポイントを1つ含める ・専門用語は最小限にし、直感的に理解できるようにする ・出力はそれぞれ150字以内の簡潔な文章にするこのプロンプトを使い始めたことで、漠然としていたCastifyの強みが明確になり、LP(ランディングページ)の成約率が前月比で1.5倍に向上しました。開発の手を動かす前に、まずは自分が作ろうとしているものが本当に誰かに利用される価値があるのか、AIに客観的な視点で検証してもらうことは非常に有効で、現状把握が可能です。生成されたアイデアの中から、自分にしかできないこと、自分が一番情熱を持てるものを選び抜き、それを形にしていく。技術はあくまで手段であり、目的は常にユーザーの課題解決にあることを忘れないようにしています。

実装が進んできたら、次はVercelにデプロイして実際に触ってみるフェーズです。ローカル環境で動いているときと、本番環境で実際にAPIを叩きながら利用するときでは、体感速度や挙動が微妙に異なることがよくあります。僕もデプロイした直後に、特定のブラウザでだけ生成ボタンが反応しないというバグを見つけ、冷や汗をかいたことが何度もありました。でも、そうしたトラブルを一つずつ乗り越えていく過程で、コードへの理解が深まり、サービスとしての堅牢性が増していくのです。開発は孤独な作業になりがちですが、AIという強力なパートナーを最大限に利用することで、一歩ずつ着実にゴールへ近づいている感覚を味わうことができました。

Castify

実装の段階でハマったコードの罠と、長く利用してもらうために可能だった工夫

開発が終盤に差し掛かった頃、思わぬ実装の落とし穴にハマりました。Playwright(ブラウザ操作自動化ツール)を使って自作のアプリに自動投稿機能を組んでいたのですが、数日後に投稿先のサービスのUIがアップデートされ、コードが全く動かなくなってしまったのです。昨日まで完璧に動作していた生成ロジックが、今日にはゴミ同然になってしまう。そんな脆弱なシステムの上に自分のサービスを築いていることの危うさを、痛烈に感じた出来事でした。やはり外部プラットフォームのAPIを正しく利用することの大切さと、変化に対応できる柔軟な設計の重要性を、身をもって学ぶことになりました。結局、人力の方が確実なんじゃないかと弱気になる夜もありましたが、そのたびにコードを書き直し、より堅牢な実装を目指しました。

長く利用してもらうための工夫として、僕が特に意識したのは「待機時間の演出」です。AIによるコンテンツの生成には、どうしても数秒から数十秒の時間がかかります。この「空白の時間」にユーザーが不安を感じないよう、現在何を行っているのかをリアルタイムで表示するプログレスバーや、期待感を高めるようなアニメーションを実装しました。ただ処理が終わるのを待たせるのではなく、裏側でAIが一生懸命働いている様子を視覚化することで、待ち時間を価値ある体験に変えることが可能になったのです。こうした技術的には些細なコードの追加が、意外にもユーザーの離脱率を下げる大きな要因になることを、データを見て初めて知りました。さらに、UIの改善によってスムーズな操作も可能になりました。

また、データの保存と管理についても、最初から慎重に実装を進めました。ユーザーが一度生成したコンテンツを、いつでも簡単に検索したり再利用したりできるインターフェースは、継続利用を促す上で不可欠です。Supabaseの全文検索機能を利用して、過去の投稿履歴から特定のキーワードを含むものを瞬時に取り出せるようにしたところ、「自分だけのナレッジベースになっている」という声を多くのユーザーから頂けるようになりました。単なる生成ツールから、ユーザーの資産を蓄積するプラットフォームへと昇華させる。そのための土台をコードのレベルから作り込んでおくことが、長期的な収益化を実現するための近道だったのだと、今になって強く感じます。このコードによる仕組みを整えたことで、ユーザーは過去の資産を活かした創作も可能です。

失敗から学んだもう一つの教訓は、エラーハンドリングの実装を徹底することです。AIの回答が予期せぬ形式だったり、APIの制限に達してしまったりしたときに、ユーザーに不親切なエラーメッセージを表示してしまうのは最悪の体験です。どんなに優れた生成機能を持っていても、一度「壊れている」と思われてしまえば、二度と利用してもらうことはできません。僕も初期の頃はエラー処理が甘く、画面が真っ白になってしまう現象を放置して、貴重な初期ユーザーを何人も逃してしまいました。それからは、どんな異常事態が起きても「今こういう理由で止まっています、すぐに直します」と誠実に伝えるメッセージを実装するようにしました。このアプリを信頼して使い続けてもらうには、こうした細かな対応が欠かせません。泥臭いコードの積み重ねが、サービスの信頼という目に見えない資産を築いていくのだと、今は確信しています。さらに、適切なログ管理により迅速なバグ修正も可能になりました。

Castify

これからAIサービスの個人開発を始める人へ、僕が伝えたい最後のアドバイス

ここまで、僕がAIサービスの個人開発で収益化の道中で経験した失敗や気づきを、ありのままに書いてきました。技術の進化によって、一人で世界中の人々に使われるアプリを生成し、それをビジネスとして成立させることは、かつてないほど可能になりました。独自性のあるアプリを構想すること自体が容易になったのです。でも、最後に僕が伝えたいのは、技術以上に「誰を助けたいか」という純粋な想いが大切だということです。僕自身、開発に疲れてコードを書く手が止まりそうになったとき、自分を支えてくれたのは「あの人がこれを使えば、もっと楽になれるはずだ」という具体的な誰かの顔でした。その想いがあるからこそ、困難な実装や複雑なコードの記述にも立ち向かえるし、何度でも生成を繰り返すことができるのです。日々の実装作業は、この想いに支えられています。

まずは小さな一歩から始めてみてください。完璧なものを目指す必要はありません。週末の数時間を使って、自分が毎日利用している面倒な作業を少しだけ自動化する。そんな小さな成功体験を積み重ねていくうちに、いつの間にか自分だけの強力なアプリやツールが育っており、さらに高度な仕組みの構築も可能になっているはずです。僕も最初は、Castifyがここまで多くの人に利用してもらえるようになるとは思ってもいませんでした。ただ、目の前の問題を解決したくて、夢中でコードを書き続けただけです。その過程で得られた知識や経験は、たとえそのサービスが収益化に失敗したとしても、一生消えない自分の財産になります。失敗を恐れずに、新しい世界へ飛び込んでみてください。

もし、あなたがこれからAIサービスを立ち上げようとしているなら、ぜひ「Build in Public(公開しながら作る)」というスタイルを試してみてください。開発の進捗や、今日解決したバグ、あるいは売上が伸び悩んでいる悩みなどを、正直にSNSやブログで発信するのです。そうすることで、外部からの刺激を得て開発を継続することが可能になります。僕もこのスタイルでCastifyの開発過程を発信し続けてきましたが、そこから得られたフィードバックや応援の言葉が、どれほど僕の背中を押してくれたか分かりません。一人で部屋にこもって生成を続けるよりも、仲間を見つけ、誰かと繋がりながら成長していく。そのプロセスそのものが、個人開発の最大の醍醐味であり、長く走り続けるための秘訣なのだと僕は思います。あなたの挑戦を、心から応援しています。

Castify(YouTube動画からSNS投稿を自動生成するツール)はこちら →

Castify

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Yu

Yu Otsuka — Founder, Aperone

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